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観光列車「伊予灘ものがたり」の沿線旅。歴史的遺産とモダンな感性が共生する旧城下町、愛媛・大洲へ

2024.06.20

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〔特集〕進化した貸し切り車両や最上級シートで 贅沢な列車時間を 『ゆったりとくつろげるソファ席、扉が閉まる完全個室、美しい風景が眺められる窓向きのカウンター席など、これまでの列車の座席の概念を覆す車両が続々と誕生しています。贅沢な移動時間を約束してくれる、全国9列車の旅へご案内します。前回の記事はこちら>>

特集「日本の夏をめぐる旅」の記事一覧はこちら>>>

伊予灘ものがたり沿線旅【大洲】

城下町に点在する歴史的建築に泊まる「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」

松山駅といえば道後温泉、伊予大洲駅なら大洲城、八幡浜駅なら漁業と柑橘農業。「伊予灘ものがたり」の発着駅のある町には、それぞれ独自の歴史と文化、景観があります。

その一つである大洲市は、歴史的資源を活用して町並みを保全していることが評価され、2023年に国際認証機関「グリーン・デスティネーションズ」が選ぶ「世界の持続可能な観光地」の「文化・伝統保全」部門で第1位に輝きました。


そうした取り組みの中心的存在が、分散型ホテル「NIPPONIA(ニッポニア)HOTEL 大洲 城下町」です。

「SADA棟」は写真の101を含め全3客室 “大洲城ビュー”。2004年に復元された4層4階の木造天守が壮観。

客室はメゾネットタイプ。2階に寝室と和室、1階に檜風呂付きの浴室がある。

大洲市と連携して、町に点在する古い民家や商家を客室に改修。その数は増え続けており、大型犬と一緒に利用可能な庭付きの客室もあります。

肱川に面した丘の上に聳える大洲城と鵜飼いで知られる城下町は今、新しい試みが功を奏し、国内外の観光客を魅了しています。

宇和島名物鯛めしをフレンチの名シェフ、杉本和弥さんがアレンジ。鯛の昆布締めに卵黄と酢、油で作るサバイヨンソースと泡醬油を添えて。

手前は地元のブランド牛「愛姫牛(あいひめぎゅう)」のロースト、奥は愛南町の初鰹といちごのタルタル。

NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町
愛媛県大洲市大洲378
TEL:0120-210-289(総合窓口 11時~20時)
1室2名利用で1泊2食付き1名 4万2680円~。
ご紹介した「SADA 101」は同5万2360円~。
全26棟31室
IN15時/OUT12時


肱川を望む数寄屋造りの庵で呈茶(ていちゃ)体験を「臥龍山荘」

「臥龍(がりゅう)山荘」は、地元出身の豪商、河内(こうち)寅次郎が余生を過ごす別荘として、明治時代後期に十余年をかけて築造した数寄屋造りの傑作です。

桂離宮などの名建築に着想を得た細部意匠を持つ「臥龍院」、大切な文書などを保管する土蔵「文庫」、浴室から茶室に改築された「知止庵(ちしあん)」、肱川を眼下に望む崖上の茶室「不老庵」からなり、「知止庵」を除く3棟は国の重要文化財に指定されています。

風がよく通る「不老庵」。

建物以外にも、特徴的な石積みや、その隙間から生えているチシャの木など見どころはたくさん。

川へ迫り出した「懸造り」で、庵全体を船に見立てている。回り廊下は抜群のビュースポット。肱川と対岸の冨士山(とみすやま)がよく見える。

「鵜飼い観覧船からライトアップされた『不老庵』を見るのもいいですよ」と話すスタッフの笹山久子さんは「臥龍山荘」の名案内役。見かけたらぜひ、解説をお願いしてみてください。

日曜限定の呈茶体験では、大洲城が描かれた茶碗で抹茶をいただける(和菓子付き1服1100円)。

臥龍山荘
愛媛県大洲市大洲411-2
TEL:0893(24)3759
営業時間:9時~17時(最終入場16時30分)
定休日:無休
観覧料:550円

撮影/大泉省吾 取材・文/清水千佳子

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