〔特集〕松岡修造さんが届ける2024夏 パリの情熱 いつの時代も人々の憧憬の的である美しい街、パリ。世界の注目がますます集まるこの夏に向けて、今、さらなる開花の時を迎えています。エレガントでエネルギー溢れる最旬のパリを松岡修造さんが熱い想いとともに案内します。
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絶景と美食が味わえるフレンチの巨匠の船上レストラン
【デュカス・シュール・セーヌ】
「デュカス・シュール・セーヌ」は、セーヌ川に浮かぶ初の電動船レストランとして2018年に就航。エッフェル塔の目の前、イエナ橋のたもとが停泊地となり、ここから出港する。
世界遺産の景色もごちそう。パリの名所を巡るセーヌ川クルーズ
電動船の乗り心地は静寂そのもの。まるでセーヌ川を滑るように進む船の中で、星つきレストランレベルの美食を楽しむことができます。
出港を待ちながらのアペリティフ。クルーズルートはセーヌ川の水位次第だが、通常1時間45分から2時間かけて、サンルイ島の先までの間を往復する。
従来のレストラン船と比較すると、CO
2の排出量は10分の1以下という環境に優しいこの船のプロジェクトは、2013年に始まったといわれ、料理界の巨匠アラン・デュカス氏のその先進性に驚かされます。
2018年に就航したこの船。デュカス氏のこだわりは目に見えないところにもあります。
デュカス氏が信頼を寄せるジャン=フィリップ・ベランスシェフ。
レストラン船というと、あらかじめ調理されたものを船内で盛りつけテーブルへというイメージがありますが、この船の地下には客席フロアと同じくらいの広さの厨房があり、そこで作られた料理がテーブルに運ばれるのです。
金柑に似たクムクワット、からすみと花びらの下にはぼらのマリネ。パッションフルーツのビネガーとミントオイルを合わせたソースとともにいただく爽やかな一品。
子牛の胸腺、西洋ごぼうと黒トリュフの一品。深みと繊細さが共存する味わい。
船の形をしたシグネチャーデザート。パリのマニュファクチュールで作られた濃厚なチョコレートとプラリネを使っている。プラリネのアイスクリームを添えて。
窓の外に目を向ければ、エッフェル塔、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂と、めくるめくように展開するパリのモニュメント。
「セーヌ川は世界一美しいアヴェニュー」というデュカス氏の言葉に納得です。
エッフェル塔とアレクサンドル3世橋。クルーズ船はこの橋の下を2回通る。
Ducasse sur Seine(デュカス・シュール・セーヌ)19 Port Debilly 75116 Paris(イエナ橋の下の乗船場までタクシー発着可能)
TEL:+33(0)1 58 00 22 08
ランチクルーズ(土曜・日曜のみ)12時45分出港、ランチコース105ユーロ~。
ディナークルーズ20時30分出港、ディナーコース160ユーロ~。
※1ユーロ=約169.92円(2024年6月6日現在)
※営業時間、定休日、商品、サービス内容、料金やメニュー等は時期により変更になる場合があります。
※別途サービス料や税金がかかります。(次回へ続く。
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