お隣には清水寺、そして高台寺。いくつかの鳥居をくぐり抜け、霊山観音を愛でながら東山の裾野を上ると、今年夏に開業した「バンヤンツリー・東山 京都」の大庇が見えてきます。
到着するまでにも存分に京都情緒が味わえるこのデスティネーションは、かつて「京都でお月見をするには最高の場所」ともいわれたエリアだとか。ワールドレベルの高級リゾートホテルなどで知られるバンヤン・グループが日本初進出の場として選んだのは、京の歴史や伝統が感じられ、豊かな自然も満喫できる場所でした。
東山山麓に寄り添うように建つホテルには、「幽玄」を感じさせる静謐な雰囲気が漂います。自然と人間、来世と現世を繫ぐイメージから設けられた、隈 研吾氏デザインによる「Noh Stage」(能舞台)も圧巻。
天然温泉がこんこんと湧く「バンヤンONSENリトリート」をはじめとした52の客室、京都市内では希少な天然温泉の大浴場、ホテルの代名詞ともいえるスパなど、どの空間に身を置いても、清らかに浄化されていくような気分に。京都の静かなリトリート、特等席の誕生です。