〔特集〕リニューアルした本店地階を舞台に芸術・文化の発信拠点へ 和光、新たな幕開け 伝統と革新の街・銀座。そのシンボル的存在である「和光」に、新たな歴史の一ページが刻まれました。新装した本店地階に、多彩な表現や体験を通して日本文化の豊かさや価値に触れることのできる「時の舞台」が誕生。過去から現在、そして未来へとつなぐ和光のスピリットがここ地階から発信されます。
文化と人々の交流の場を創生する
時の舞台
フロアの中央には、時計の長針と短針に見立てた霧島杉の什器が据えられました。
「時」に託した思いはふたつ。まず「時の移ろい」と密接にある日本人の感性や美意識。そして、ものが宿す「時の物語」。
中央の舞台をぐるりと囲む回廊をそぞろ歩きながら、選ばれし品々と出会い、それらが生まれた物語に耳を傾けてみましょう。
空間デザインを手がけたのは、杉本博司氏と榊田倫之氏が主宰する新素材研究所。「舞台と回廊」をテーマに、日本ならではの素材や技法が取り入れられている。木の香りがほのかに漂う空間には回遊する楽しみがある。中央の舞台前に立つのは、店頭スタッフのおふたり。
次世代クリエイターと紡ぎだす
新生 “WAKO” ブランド
「和光」の地階フロアが、いつの時代も新しいライフスタイルや価値観を提案する場であったように、今回のリニューアルに際しても、次代を担うブランドやクリエイターによって選び抜かれた品々が揃いました。
特に、国内外のクリエイターとのコラボレーションによって生まれた特別な商品との出会いは、まさに和光でしかできないユニークな体験といえるでしょう。日本の美意識や文化へのリスペクトを土台としながら、伝統的な技法だけでなく、最新の技術や現代的な感性でものづくりに挑む ──。
そうしたつくり手たちが、オリジナリティを発揮して創造したプロダクトには、それぞれの「日本」が豊かに表現されています。ものづくりの背景にある伝統と革新、あるいは日本と海外をつなぐ物語を知ることはまた、手に取ったものへの興味や愛着をいっそう深める体験にもつながるはずです。
LA発のライフスタイルブランド「ジ エルダー ステイツマン」とのスペシャルコラボが実現。極上のカシミヤをカジュアルなデザインに。
フランスの伝統技法 “ヴェルメイユ” にこだわる「シャルロット シェネ」のジュエリー。
唐紙の技法で時計塔の唐草と石壁の花の文様を図案化した「かみ添」のカード。
「履物関づか」が手がけるバッグブランド「ビョウ」が「ワタナベ テキスタイル」とコラボレーションした別誂えの限定色(手前)。
「シャルロット シェネ」が琵琶湖真珠を使って和光のために制作したネックレス。
シンプルで機能的なバッグに定評のあるフランス発「リュニフォーム」。
特別にブレンドされたウィスキー「YAMAZAKURA PURE MALT WHISKY Specially bottled for WAKO」をより楽しむための「アンティークスタミゼ」アンティークグラス。