〔連載〕タサン志麻の田舎暮らし・冬 静かな里山を舞台に始まった、タサン志麻さん一家5人の古民家暮らし。豊かな自然や、旬の食材をふんだんに使ったレシピとともに、志麻さんの視点でお届けします。
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とろ~りあつあつがごちそう
冬のチーズ料理
寒くなるとタサン家ではチーズ料理の登場回数がぐんと増えます。鍋物の感覚で野菜やシャルキュトリー、魚介を準備するだけ、重ねてオーブンで焼くだけとシンプルな料理ばかりですが、チーズごとに風味が異なり飽きずに楽しめます。
「チーズが調味料になるのでとにかく簡単。忙しいときの味方です」と志麻さん。
ラクレットグリルがなくても、チーズさえ溶ければ問題なし。あつあつとろ~りをご家族やご友人とお楽しみください。
志麻さんおすすめ! 冬のチーズ3種
ラクレットチーズハードタイプ。スイスが発祥でアルプス山脈を越えてフランスに伝わった。暖炉で溶かして削り取ることから「削る= racler(ラクレ)」に由来する。
モンドールチーズウォッシュタイプ。マツ科の針葉樹の樹皮を巻いて熟成させるため、特有の香りがある。木箱のまま温めて魚介や野菜、ハムなどにかける。
ルブロッションチーズセミハードタイプ。サヴォワ地方を代表するチーズ。クリーミーで穏やかな味わいで、この地方の伝統料理「タルティフレット」に使用。
ラクレット
皮つきじゃがいもとシャルキュトリーが定番です。焼いておいしい野菜を準備して、好みの野菜を焼きながら、とろりと溶かしたチーズをたっぷりかけてどうぞ。
材料(5~6人分)・ラクレットチーズ 400グラム
・じゃがいも(メークイーン) 8個
・パプリカ(赤、黄) 各1個
・ズッキーニ 大1本
・生しいたけ 6個
・マッシュルーム 10個
・シャルキュトリー(生ハム、ロースハム、ベーコン、 ソーセージなど) 各適量
・パン(食べやすく切る) 適量
作り方(1)じゃがいもは皮つきのままよく洗ってゆでる。パプリカは縦8等分に切る。ズッキーニは1センチ厚さの輪切りにする。生しいたけは大きければ2等分する。じゃがいも、野菜をそれぞれ器に盛る。
(2)シャルキュトリーはそのまま、または食べやすく切ってひと盛りにする。ラクレットチーズはラクレットグリルのフライパンの大きさで1センチ厚さに切る。
(3)グリルの上段で(1)の野菜を、下段で(2)のチーズを焼き、好みの食材にチーズをかけながら食べる。
みんなに溶かしたチーズを上手にかけてあげるしょうちゃん。ラクレットグリルは熱くなりすぎないので、小さな子どもでも安心。
タサン志麻(タサン・しま)料理人と家政婦の経験で培った、技やセンスが光るレシピが大好評。2023年、古民家を購入して夫のロマンさんとリノベーションに奮闘中。3人の子どもの母。
(次回に続く。
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