ありえない失敗!? ニュアンスをまねしておかしな日本語を発する
初めての現場には、「あまり気負わず、難しく考えず」臨んだというムロさん。
「今までの仕事でもそうですけど、決めつけずに臨むようにしています。制作側がやってほしいこともありますし、僕のやりたいことがその場で生まれることもありますし。決めつけると余白みたいなものがなくなってしまう経験を若いときにして。それで失敗したこともありますので、ある程度余白を持って現場に臨むようにはしています」
現場で思いついたことも積極的にやるようにしているそうで、「その場の空気、その瞬間に生まれたものって、けっこう印象に残ってたりするんですよね」。そして、現場での思いつきだったのか、初めての吹き替えだったからなのか、失敗も!?
「アフレコしているときも(米版のボス・ベイビー役:アレック・ボールドウィンの)声が聞こえてるんですよ。それで、ニュアンスとかときどきまねちゃうんですけど、まねてもあちら英語ですからね。おかしな日本語になるという(笑)。プロの声優さんではありえない失敗をしてしまいました」
声だけのお芝居でもいろいろある役との対峙方法。でも、「いろいろなやり方を知らなかったので、フラットな状態で現場に入りました」。