チョン・ジェウン監督からもらった、すべて日本語の手紙に感動
2001年に韓国女性が選ぶ最高の韓国映画第1位に選ばれた『子猫をお願い』の監督、チョン・ジェウンさんが日本を舞台に愛と記憶を綴る映画『蝶の眠り』。主演を務めるのは、本作が5年ぶりの映画主演となる中山美穂さん。監督によれば、恋愛映画を演じきれる女優として真っ先に思い浮かんだのが中山さんだったそう。
「監督から直接、強いオファーをいただいたのでその熱意を感じて、受け止めよう、と。最初にお会いしたときに、お手紙をいただいたんです。どうして私を使いたいか、なぜこの作品なのかというようなことがいっぱい書かれていて。しかも、全部日本語だったんですよ。まずそれに感動しました」
中山さんに託されたのは、50代の売れっ子小説家・松村涼子役。作家として成功し、満ち足りた生活を送っていた涼子は、自身が遺伝性アルツハイマー病に侵されていることを知り、人生の終焉に向き合わざるを得なくなります。