「私にとっての見どころはチャネくんの日本語と涼子の家(笑)」と中山さん。涼子の家は「すごく素敵で、住みたかったくらいです」。自分の最期は……? 悔いを残したくない。だから、迷わない
この作品は、「自分の最期をどう迎えるか、考えるきっかけになるんじゃないかな」という中山さん自身は「悔いのないように、って思います」。
「年齢を重ねると、新しいことがどんどんなくなってきますし、新しいことに飛び込むのも怖かったりしますよね。でも、悔いを残さないように、あえて飛び込みたい。今の私はそう思っています。できることは全部やりたい、与えられたことは全部受け止めてみたい。だから、迷わない。今回の作品を受けるときも迷いはありませんでしたよ。どんな作品でもそれは同じです。せっかく選んでくださったのだから、できるだけ応えたいと思っています」
実年齢より上で病気を抱える涼子役に挑み、見事に表現した中山さん。特に、「とにかく無であろうと思いながら演じていました。ただ、心の中はびしょ濡れでしたけど」というラストシーンが印象に残ります。でもまずは、「何も考えないで観ていただきたいですね」と中山さんがいう『蝶の眠り』。何も考えずに観ても、観終わったあとには感じること、考えることがたくさんあるはずです。
中山美穂/Miho Nakayama
俳優・歌手
1970年生まれ、東京都出身。85年1月にドラマデビュー、6月に歌手デビューして以降、ジャンルを問わず幅広く活躍。多数の映画賞で主演女優賞を受賞した95年の映画『Love Letter』は台湾や韓国でも公開され、大ヒット。アジア全域で抜群の知名度を誇る。主な出演作に、映画『波の数だけ抱きしめて』、『サヨナライツカ』、ドラマ『眠れる森』、『プラトニック』などがある。
『蝶の眠り』監督・脚本・原案:チョン・ジェウン
出演:中山美穂、キム・ジェウク、石橋杏奈、勝村政信、菅田 俊、眞島秀和、澁谷麻美/永瀬正敏ほか
配給:KADOKAWA
5月12日(土)より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー
公式サイト/
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