テストステロンの量が急激に減少すると更年期様の症状が出現
さまざまな原因によりテストステロンが減ってくると心身に変調をきたします。
「ご主人が怒りっぽくなったと感じることはありませんか。それは決して年のせいではありません。テストステロンが減ると多くの男性はイライラして怒りやすくなるのです」と堀江先生は説明します。
このほか、何をするにもおっくうがる、物事を決められない、面白いことがあっても笑わない、決まりきったことをいうなどの状態がみられます。さらにテストステロンが急激に減ると体が順応できずに女性の更年期症状と似たような症状ーーすなわち男性更年期障害を引き起こします。
具体的に挙げると、疲れやすい、関節痛、筋肉痛、発汗、ほてり、めまい、冷え性、肥満、頻尿といった身体症状のほか、イライラ、不安、うつ、不眠、集中力の低下、意欲や興味の喪失などの精神症状や性機能低下(勃起回数の減少、性欲の減退など)なども起こってきます。
「男性の場合は女性の閉経のようにフラッグポイントとなる現象がないので、テストステロンが減っていることに気づきにくいのです。テストステロンの低下は健康寿命だけでなく、現在のパフォーマンスにも深刻な影響を与えるので、ご主人の変調には早めに気づいてあげたいものです」(堀江先生)。