シェイ=リーン・ボーンさん振り付けの「マンボメドレー」は、氷上とはとても思えないスピードでの正確無比なステップワークが求められる名プログラム。2016年の「アイス・レジェンズ」でも、まったく衰えないその超絶技巧のステップで拍手喝采を受けた。写真/Enrico Calderoni/アフロスポーツ人気振付師シェイ=リーン・ボーンさんからの真心を込めたエール
シェイ=リーン・ボーン(振付師)
ダイスケがリンクに再び戻ってくると聞いた時には大変驚きました。
しかし、それは彼自身が自分の納得する方法でやってみたい、という心の底から湧き上がるような切実な願いがあったからだろうとも思いました。
過酷でひたむきに練習を積む日々を求められる競技生活からは距離を置いていたわけですが、ダイスケがその間に人間的な成長と学びを重ねたということは、我々にも見て取れると思います。
このチャレンジに情熱を持って精一杯の力を尽くし、そして、自分の決めた道で起こる一瞬一瞬を楽しんでくれるといいなと思っています。
ダイスケが健康に気をつけて、その努力に見合う結果と成功を納めることを、私は心から応援しています。
シェイ=リーン・ボーン(振付師)1976年1月24日生まれ。カナダ出身のアイスダンスのフィギュアスケーター。2003年世界フィギュアスケート選手権、2001/02年グランプリファイナル、2003年四大陸選手権などで優勝。現役引退後は髙橋大輔選手の「マンボメドレー」(2010/11)、「道化師」(2012/13)、ネイサン・チェン選手の「ネメシス」(2017/18)、羽生結弦選手の「Origin」(2018/19)や「SEIMEI」(2015/16、17/18)などを手がける人気振付師として活躍。アイスダンス出身の彼女自身がアイスショーで披露してくれるプログラムは、ジャンプがなくても情感溢れるダンスや表現力などでフィギュアスケートの芸術性を毎回堪能させてくれる。