3.夢中になれることを見つける
いくつになっても夢中になれること――ワクワク感を持つことは、前向きな思考になり、ストレスも発散されて幸福感が増幅します。
さらに体にもよい影響をもたらしてくれます。たとえば、おいしいものを食べるときのワクワク感は脳内のドーパミンを増やし、副交感神経を活発にして、腸の働きをよくします。
それにより腸内細菌が生み出す代謝産物がホルモンのように全身に作用し健康度も高まります。
【HOW TO】 人に喜んでもらっていますか?百寿者に共通していたのは、高齢になっても“先生”と呼ばれる立場で活動して、“しゃきっと長生き”していたことでした。人に教えることは脳を活性化させるうえ、自立して生きることにもつながるので、達成感を持つことができます。
また、誰かに喜んでもらえると幸福感も高まります。成熟期においては夢中になれることを見つける以外に、自分が得意なことを誰かに教えるのもおすすめです。
〔特集〕人生百年時代を迎えて“生きる”を問う「幸福寿命」
撮影/八田政玄 本誌・西山 航(静物) 切り絵制作/菅野一剛〈nekonekodesign PAPER ARTS〉 取材・文/渡辺千鶴
「家庭画報」2019年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。