ハビエルの気合が伝わってきた今回のプレミアムプログラム。フィギュアスケーターとしてのスキルの高さと、スペイン文化の発信者たる人材であることを再認識させてくれました。これからのステージも楽しみです。写真/YUTAKA/アフロスポーツハビエル・フェルナンデス with アントニオ・ナハーロ
「Flamenco」
2019年1月のヨーロッパ選手権で7連覇を果たしたのち、惜しまれつつ現役を引退してプロスケーターの道を歩き始めたハビエル。
ここ数年、「マラゲーニャ」や「ラ・マンチャの男」といった名プログラムで、パフォーマーとして独自の世界を切り開いた感がありましたが、今回も魅せてくれました。
フラメンコ界でその名を知られるアントニオ・ナハーロ(スペイン国立バレエ団芸術監督)とコラボレーションし、スペインが誇る文化であるフラメンコとフィギュアスケートを融合させた圧巻のパフォーマンス。ハビエルのほか、ダンサーに歌手、ギタリスト、スケーターの総勢9人で繰り広げたフラメンコの舞台は、一見の価値ある見事なショーでした。
ステージ上でフラメンコをしばし披露した後、リンクに降り立ち、見せてくれた伸びやかで味わい深いスケーティングに終演後、観客の皆さんからはスタンディングオベーションが。
このプレミアムプログラムは、フィギュアスケートが発信する新たな文化の可能性を見せてくれたのではないでしょうか。凄みと色気を増したフィギュアスケート伝道師・ハビエルの、今後の活躍がますます楽しみになりました。