赤坂 渡なべ
定番のお凌ぎ「のどぐろ粥」。ゆばと銀あん入りのお粥にのどぐろの炭火焼きをのせて。若きご夫婦による名店仕込みのおもてなし
赤坂から六本木に抜ける坂道は、街の喧騒から離れ、穏やかな空気が漂うエリア。その路地に潜む「赤坂 渡なべ」は、渡邊雄二郎さんご夫婦が切り盛りする18席の日本料理店です。
店主の渡邊雄二郎さんと奥さまの志歩さん。テーブル席の奥のカウンターは革張り。月替わりの会席コースの最初に自家製酵素ジュースが出るのは、「健康的に食事を楽しんでほしい」という想いから。
手前は先付「柿釜 渡り蟹むしり 忍び江戸生姜酢 琥珀ジュレ」、奥は「秋鯖の船場汁」。先付は、旬の果物を釜仕立てにした華やかなスタイルです。例えば10月は、しょうが酢であえた渡り蟹を詰めた柿釜が、目にも秋を感じさせます。
山椒の香りが爽やかな「うずら有馬焼」は、修業先の「金田中」のうずら料理をアレンジしたもの。うまみ溢れるうずらの身には、ミンチが射込まれている。約11品の中には、「うずら有馬焼」など、渡邊さんが修業先から受け継ぐ味もいろいろ。「割烹 津やま」譲りの名物「鯛茶漬け」は、お昼の会席コースでも楽しめます。
名店仕込みの品のよさと、ご主人が大切にする“居心地のよさ”が相まって、独特の存在感を放っています。
赤坂 渡なべ(あかさか わたなべ)
東京都港区赤坂2-17-59 エスポワール2階
TEL:03(6426)5872
営業時間:11時30分~13時30分(LO)、17時~
不定休
昼コース6000円~。夜コース1万3000円~(すべて税込み)
個室1室 要予約