加藤和樹さんの人気連載第5弾は、写真家の小林廉宜さんに学ぶスマホ撮影術。前回の人物写真に続いて、今回は料理写真をおいしそうに撮るコツを習います。ケーキを題材に、加藤さんも撮影に挑戦。さて、“インスタ映え”しそうな写真は撮れたでしょうか?
前回の記事はこちら>> 【第3回】簡単そうでうまくいかない。料理の「映える」写真はどうやって撮る?
加藤さんもお悩みの、おいしそうな料理写真の撮り方
小林廉宜さん(以下、敬称略):加藤さんは普段、スマホで料理の写真を撮ったりしますか?
加藤和樹さん(以下、敬称略):自分で作った料理を撮ることは結構あります。外食のときも、普段あまり食べないような料理は、つい撮ってしまいますね。ただ、せっかく撮っても、おいしそうに見えなかったりする(苦笑)。なかなか難しいです。
小林:テーブルに置かれたものを単に真俯瞰で撮る(真上から撮る)と、状況を説明しただけの“状況写真”になってしまいがちですしね。
加藤:そうなんです! かといって、アングルを変えながらしつこく撮り直していると、せっかくの料理をおいしく味わえなくなってしまう。やっぱり料理は、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにいただくのが鉄則ですから。
いちばん大切なのは、「何を見せたいか」を考えること
小林:そのとおり。ポイントを押さえて手早く撮ることが肝心です。ポイントはいくつかありますが、いちばん大切なのは、“何を見せたいか”を決めること。それによって、おのずと構図や光の使い方も決まってきます。同じ料理や食材も、撮り次第で随分違って見えるものですよ。
加藤:なるほど。料理を撮る場合も、初回(
記事はこちら)で教えていただいたように、自分の“お気に入り”を見つけることがいちばん大切なんですね。