今野の日浅に対する見方を知ったとき、日浅は……
大友監督いわく、「松田さんが日浅の足を地につけさせようとしていた」。それを聞いた松田さんは、「僕自身が地に足がついた人間だから、自ずとそうなってしまうんじゃないでしょうか(笑)」。松田さんが感じていたことは、「日浅に限らず、人って誰しもいろいろな側面を持っていて、自分が思う自分と人が見る自分って違ったりするじゃないですか。なんか面白いものだなと思って。“自分はそんなつもりはないのに”ということもたくさんあるし、“そんなふうに思われてるんだな”とか」という人間の多面性のようなものについて。
「人が自分に対してどういうふうに思っているのかを知ったときに、自分がどう反応するかですよね。日浅は、今野に対して“俺のこと、そんなふうに見てたの?”という驚きがあって拒絶はしたけど、キャンプのときに受け入れようとしたんじゃないかなって、なんとなく思っていて。実際に脚本がどういう意味だったのかわからないですけど、僕はそういう気持ちでやっていましたね」
松田さんは、自身が思う自分と違うふうに受け取られているとわかったときは、どうするのでしょうか? 「誤解は解きたいですよね」