エンターテインメント

ぬくもりと感動を。中村獅童さんが語る映画『みをつくし料理帖』と自身の役

2020.10.09

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角川監督も獅童さんも狐に縁があり、「今回の映画も狐がキーワードで。運命的っていうとオーバーだけど、不思議な気持ちでした」。

大きなスクリーンで観ながら、みんなで笑って泣いて作品を味わう


獅童さんいわく、「僕自身の見解でいうと、ここ3年で世の中が変わった」。デジタルに囲まれる生活、世の中になったと感じているのだそう。獅童さんも「SNSもやるし、わからないことがあったらスマホで調べることもあります」。でも、どれだけ便利になっても、進化しても、「本来あった日本の風景、四季、料理のぬくもり……。そういうものってデジタルでは味わえない」と獅童さん。

「この作品を観ることによって、1回振り返ってアナログな時代に触れた上で、これからの未来を我々で作っていくんですよ。女性も働く時代になって毎日時間に追われて忙しいし、お子さんがいる方は子育ても大変。でも、長い一生例えるならほんの2時間、夢を見る。日本のルーツであったりとか優しさ、義理人情、人のぬくもり、そういう我々が持って生活してきたものを堪能いただいて、ほんの一瞬、夢の世界に行っていただけたら、うれしいですね。


僕自身もそう。この作品に参加させていただくことによって、そしてコロナ禍で、つくづく人のぬくもりみたいなものを思い返してみたりしました。なかなか映画館に行くこともまだ難しいのかもしれないけど、ぜひ大きなスクリーンで観ていただきたいですね。映画館で観ていただけるような世の中になってもらいたいっていう願いも込めて。少し日常から離れて、皆さまで笑顔になったり泣いたり。作品を味わっていただきたいなと思います」

中村獅童/Shido Nakamura

歌舞伎役者・俳優
1972年9月14日生まれ、東京都出身。81年、『妹背山婦女庭訓』(歌舞伎座)で二代目中村獅童を襲名し、初舞台を踏む。歌舞伎のみならず、俳優として映画、ドラマなどにも多数出演。2002年公開の映画『ピンポン』で日本アカデミー賞新人俳優賞など5つの映画賞で新人賞を受賞。近年の主な出演映画に、『狐狼の血』、『ヴェノム』(日本語吹替)、『シグナル100』などがある。



『みをつくし料理帖』


原作:髙田 郁『みをつくし料理帖』(角川春樹事務所刊)
製作・監督:角川春樹
脚本:江良 至 松井香奈 角川春樹
出演:松本穂香 奈緒 若村麻由美 浅野温子 窪塚洋介 小関裕太 藤井 隆
野村宏伸 衛藤美彩 渡辺典子 村上 淳 / 永島敏行 松山ケンイチ 反町隆史 榎木孝明 鹿賀丈史
薬師丸ひろ子 / 石坂浩二(特別出演) / 中村獅童
配給:東映

2020年10月16日(金)より全国公開

公式サイト https://www.miotsukushi-movie.jp

Ⓒ2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
美しく切ない愛の物語、映画『ミッドナイトスワン』を草なぎ 剛さんが語る “法廷もの”の傑作『十二人の怒れる男』に溝端淳平さんが出演インタビュー記事一覧>> 取材・文・構成/西川敦子 撮影/高橋定敬 ヘア&メイク/masato at B.I.G.S.(marr) スタイリング/長瀬哲朗(UM)
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