花1本で空間が変わり、気持ちが変わります
後藤 私はこの世界で約30年やってきましたが、このコロナ禍で、花本来の役目は癒やしだと再認識させられました。
うちの花はギフトのご利用が多いのですが、最近はご自宅用に買われるお客さまも多く、「家に花があると癒やされる」という話をよく耳にします。
今、世の中はマイナスな状況で、人の心もマイナスな感情や思考にとらわれがちだと思うのですが、そんなときは1本でいいので花を飾ってみてほしいんです。
花は1本が10本になってもさほど変わりませんが、0が1になると大きい。花1本で空間が変わり、気持ちも変わります。
「花は癒やし。30年目にして花本来の役目を再認識しました」── 後藤さん
松岡 癒やされるとともに、花との対話を通じて自分自身を見つめ直すこともできそうですね。
後藤 そういう役割を果たせるものの1つではないかと思っています。花にはマイナスをプラスにするほどの力はなくても、ゼロに戻す力はある。そう信じています。
松岡 社長のおかげで花に対する認識が変わりました。手始めに1本、買って帰りたいと思います!
後藤尚右さんより~
対談を終えて
東京2020大会では学生時代に打ち込んだ柔道が特に楽しみという後藤さん。柔道の構えをしていただき、パシャリ。松岡さんはテレビのインタビューや対談で拝見するとおりのストレートでわかりやすい質問をいいテンポで矢継ぎ早に投げかけてくださるので、こちらも気持ちよく、たくさんの言葉で思うところを100パーセント伝えることができました。
おかげさまで終わった後に爽快感の残る楽しい時間を過ごさせていただきました。松岡さんの聞く力、感服しました。
撮影/筒井義昭 スタイリング/中原正登〈FOURTEEN〉(松岡さん) ヘア&メイク/井草真理子〈APREA〉(松岡さん) 取材・文/清水千佳子 撮影協力/ゴトウフローリスト 六本木本店
『家庭画報』2020年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。