フォンダシオン ルイ・ヴィトンの貴重なコレクションを楽しむ
建築家・青木 淳のデザインにより2020年に誕生したルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋の5階に位置し、2021年にオープンしたアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン大阪」。
ここでは「Hors-les-murs(壁を越えて)」と名付けられたプログラムの一環として、フォンダシオンルイ・ヴィトンのコレクションから厳選した展覧会が行われている。現在は、パリで活躍したハンガリー出身のシモン・アンタイ(1922-2008年)の回顧展を開催中だ。
エスパスルイ・ヴィトン大阪での展示風景(2023)Exhibition view at Espace Louis Vuitton Osaka(2023)《TABULA, MEUN》 1975年 Courtesy Fondation Louis Vuitton, Paris Photo credits: © JérémieSouteyrat / Louis Vuitton
アンタイは、ブダペスト美術学校で学び、1949年にパリへ移住、シュルレアリスムからアクションペインティング、さらに抽象表現へと移行した画家。キャンバスを折り畳んだりくしゃくしゃにしたりする「プリアージュ(折り畳み)」の手法を生み出した。2022年には、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンにて大回顧展「シモン・アンタイ生誕100周年記念展」が行われた。
《MARIALE m.a.4, PARIS》1960年 © Archives Simon Hantaï / Adagp, Paris 2023 Photo credits: © Primae / David Bordes
《ÉTUDE POUR PIERRE REVERDY》1969年 © Archives Simon Hantaï/Adagp, Paris 2023 Photo credits:© Primae/David Bordes
本展はエスパス ルイ・ヴィトン大阪のために特別に企画されたもので、アンタイがフランスで活躍した1960年代初頭から80年代にかけて制作された9作品が展示されている。そのうちアンタイのスタジオから直接購入された2作品は本展で世界初公開となるという。
《TABULA, MEUN》1975年 © Archives Simon Hantaï / Adagp, Paris 2023 Photo credits: © Primae / Louis Bourjac
これまで日本ではほとんど紹介されてこなかったアンタイの作品を目にすることができる絶好の機会だ。
シモン・アンタイ回顧展「Folding」
エスパス ルイ・ヴィトン大阪
〜2024年2月4日まで
休館日:ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋に準じる
開館時間:12時~20時
観覧料:無料
TEL:0120-00-1854
展覧会の詳細はこちら>>※入館は閉館30分前まで