〔特集〕軽井沢を選ぶ理由 名門避暑地、軽井沢の人気は高まる一方です。従来型の別荘需要にとどまらず、定住者が急増していることが最近の大きな傾向です。自然に親しむライフスタイルを愉しむ人々、そして軽井沢通の間で評判になっている美味処やスポットなど、ますます活気づく軽井沢の最旬の魅力を紹介します。
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名門避暑地を愉しむ
話題のスポット&美食の新潮流
いつ訪れても新しい出会いと発見がある軽井沢。豊かな自然と、避暑地としての長い歴史と格式が、“新しい何か”を生むパワーを引き寄せているのかもしれません。今年の夏訪ねたい、“軽井沢の今”をお届けします。バラエティ豊かな食文化を受け入れる軽井沢の人々の好奇心やフットワークの軽さこそが新潮流を生み出す源。本格薬膳料理や名建築レストランなど今年も多彩な軽井沢の美食処をご案内します。
夫婦で営むワインと料理の店
ロクリ(雲場池)
やり取りから仲のよさが伝わる横沢さんご夫妻。
旧軽井沢に店を構えていた頃から熱心なファンを多く持つ「ロクリ」が2024年4月に移転オープン。厨房も食事をするスペースもぐっと広くなった一方で、新設のカウンターの色は以前と同じ赤。新旧のお客様を温かく迎えています。
セラーで出番を待つ200本のボトルは、フランスのナチュラルワインが中心。ワイン担当の妻、横沢文子さんの「気軽にいろいろ試していただきたい」との思いから、赤白ともに常時4~6種類がグラスで注文できるのは嬉しいところです。
コンフィの定番、鴨の代わりに地鶏を使った「信州黄金シャモのコンフィ」5500円。香ばしく、程よい弾力があり、食べごたえ満点。熟成感のある赤ワインがよく合う。
大人気の「じゃがいものグラタン」1100円。一番下に粗くつぶしたにんにくを入れ、チーズは使わない純フランス式。
「アジのペペロンチーノ」2200円。シェフの気分で、枝豆がスナップえんどうになる日も。
東京のビストロや2023年惜しまれつつ閉店したピザ店「エンボカ軽井沢」などで研鑽を積んだシェフ、横沢稲夫さんの料理のおいしさも人気の理由ですが、ご夫妻のスタンスはあくまでも「ワインバー」。
「夫婦2人でやっているので、どうしても時間がかかります。お酒と会話を愉しみながら、料理はゆっくりお待ちいただけたら」とシェフ。心と時間に余裕を持って訪ねたい、大人のためのお店です。
緑いっぱいのアプローチも期待感を高める。店名はシェフのお母様がかつて嬬恋村で営業していたドライブイン「レストラン六里」から引き継いだもの。
Rokuri住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1245-2
TEL:070-3619-0692
営業時間:15時~22時LO
定休日:不定休
5名以上の場合は8800円~のコースのみ
※当面、要予約
(次回へ続く。
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