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「年齢による肌の変化」3歳までのスキンケアで一生の肌の状態が決まる!?

2025.02.14

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きれいな肌を保つ基本は一生続けるUVケア

シミやシワをつくらないよう、UVケアは年齢を問わず習慣づけたいものです。

「赤ちゃんのときには骨の成長のためにも適度に日光を浴びることが必要ですし、外出もそれほど多くないので、晴天の日の外出時にUVケアをする程度でかまいません。外に出る機会が多くなる幼児には、天候にかかわらず毎日UVケアをしてください。大人用のUVケア用品では肌の負担になる場合がありますので、SPF20・PA+++くらいの子ども用で、石けんで洗い流せるタイプを使いましょう」。

ホルモンの影響でシミが出やすくなる妊娠中はUVケアが欠かせません。「大きなシミや肝斑は紫外線によって明らかに悪化しますので、思春期以降はSPF50・PA++++のUVケア用品を日頃から使用してください」。


にきびがある人はにきびをつくりにくいノンコメドジェニックのUVケア用品を使います。なお、にきびは早めに治療することで痕が残りにくくなります。「治療薬には種類がいろいろありますし、皮膚科で診察を受けることをおすすめします」。

熱いお風呂やシャワーはかゆみを招く

入浴は、体を清潔にし、皮膚に潤いを与えるだけでなく、リフレッシュやリラックスの効果ももたらします。

お湯の温度や入浴時間には好みがあり、「どんな入浴法がよいかは一概にいえません」と野村先生。「ただ、お湯の温度が42度になると、皮膚でかゆみを発生させるセンサーが働くとされています。乾燥や発疹などでかゆみが出ている人は熱いお湯に入るとかゆみが増してしまうので、低めの温度にしてください」。

強い勢いのシャワーを浴び続けると皮膚がもともと持っている保湿成分が落ち、乾燥が進むとのこと。石けんやボディシャンプーはしっかりと泡立ててやさしく洗い、泡が残らないようにさっとすすぎます。「掛け湯のほうが皮膚にはやさしいですね。乳幼児なら、子どものお風呂用のじょうろがおすすめです。シャワーを使うときは、塩素除去機能のあるシャワーヘッドを使うのも一つの方法です」。

また、欠かせないのが生活習慣を整えることです。夜遅くまで起きていると皮脂の分泌が増えることがわかっており、皮膚のターンオーバーのためにも早寝早起きがよいそうです。

栄養バランスのよい食事や運動、ストレスをためないことも大切です。

部屋の湿度にも注意を払いましょう。皮膚や粘膜の健康には、50〜60パーセントが理想的です。

中高年男性に多い脂漏性皮膚炎

フケ、カサカサした肌、赤ら顔のような症状が特徴的な脂漏性皮膚炎は、特に中高年の男性に多い症状です。頭皮、髪の生え際、眉毛、眉間、耳の後ろ、小鼻の横、胸、わきの下など皮脂の分泌が盛んな部位に起こります。

分泌が過剰になった皮脂は紫外線やカビ、常在菌により分解され、脂肪酸となります。この脂肪酸が皮膚に炎症を起こすのです。乳児の脂漏性湿疹は自然に完治することが多いのですが、成人の脂漏性皮膚炎はいったん治っても再発しやすく、特にフケを放っておくと毛髪が抜けやすくなることがあります。

脂漏性皮膚炎と診断されたら、塗り薬を継続的に使用して治療します。「入浴や洗髪、洗顔の不足、夜更かし、ストレス、アルコールの過剰摂取、ビタミンB群の不足などが引き金になるため、生活習慣を整えることも大切です」。

インターネットの情報の活用は慎重に

先に述べたように、皮膚疾患の治療はどんどん進化しています。「にきびはつぶして治すという時代もありましたが、今は塗り薬でほぼ完治するようになりました。ご自分やご家族の気になる症状は、こうすべき、あるいは治らないといった思い込みをせず、皮膚科で診察を受けていただきたいですね」と野村先生は強調します。

インターネットで情報を検索するときには「自分が見たい情報ばかりを集めがちです。見つけた情報のとおりにすぐに何かを始めず、情報の質を慎重に見極めることが重要です。疑問があれば皮膚科に相談してください」。

皮膚科の上手なかかり方

●ノーメイクで受診する
顔の皮膚全体の状態の診察、さらに全身の健康状態の診察のためにはノーメイクであることが大事。「UVケア用品、ファンデーション、アイメイク、リップはつけず、保湿だけの素顔で来てください。私の皮膚科の恩師からは“メイクを落としてすぐに診断するのは難しい、3時間は待ってもらうべきである”と指導を受けたくらいです」。

●お薬手帳を持参する
皮膚に使っている塗り薬や貼り薬だけでなく、飲み薬によって皮膚の症状が出ることもある。「高血圧の薬で光線過敏が起こったり、糖尿病の薬で水疱症になったりすることがあります。医師にとって患者さんの全身の病気や薬と皮膚の関係を知ることは診断や治療に重要です」。

●あらかじめ聞きたいことをメモしておく
「診察のときに気になることを要領よく話してもらえると医師は患者さんの悩みを理解しやすく、診察や治療がスムーズに進みます。あらかじめ要点をメモしたうえで来院していただくといいですね」。


連載「知っておきたい女性のからだと健康」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年02月号

家庭画報 2025年02月号

イラスト/関 祐子 取材・文/小島あゆみ

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