Q.フォトフェイシャルも美白化粧品も効きません。もしかして体調不良によるくすみでしょうか?
小林暁子先生
小林メディカルクリニック東京院長。便秘外来、アンチエイジング外来など、全身の不調に応えるドクターとして支持されている。A.「外来の患者さんを診ていると、便秘の改善で、肌トーンが上がることはよくあります。」
便秘や腸の不調が改善されると、見違えるほど肌に透明感やつやが出て、ぐっと若々しくなられる患者さんは多いですね。というのも、腸は免疫や自律神経など、体調全般に深くかかわっているので、腸内環境が悪化すると顔色もくすんでしまいがちなのです。
腸の状態は善玉菌と悪玉菌のバランスによって保たれていますが、40代の頃から腸内の善玉菌が減少し悪玉菌が増える傾向があります。その結果、便秘や下痢などのトラブルも増えますし、肌のターンオーバーも滞って肌状態が悪くなりがちです。
つまり明るくつややかな肌には、腸内環境をよい状態に保つことが欠かせないのです。
腸内環境を改善するには、やはり毎日の食事が大切です。重要な要素を挙げると、まず水分をしっかりとること。のどが渇いていなくても唾液に粘り気があるのは水分が不足しているサインです。季節にもよりますが、1日1.5~2リットルは飲みたいものです。
1つ目は食物繊維です。食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があるのですが、両方をバランスよくとること。特に海藻や果物に含まれる水溶性食物繊維は食品含有量が少ないので、意識してとるようにしてください。
そして3つ目が発酵食品です。代表的なのがヨーグルト、味噌、納豆やキムチなど。ただ密封パックされた味噌やキムチなどは発酵が抑えられているので、量り売りのものがおすすめですね。いずれも一つの食品に偏らず、たんぱく質や脂質もバランスよく、地産の旬のものを少しずつとります。
ストレスや運動不足も便秘の原因になります。ストレスをため込まず、こまめに体を動かすようにしましょう。
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