テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた
横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON13
純白の花々に囲まれて、新たな気持ちで迎えるお正月
クリスマスが過ぎて、今年も残すところあと少しとなった頃。大掃除を終えた横瀬多美保さんは、新しい年を迎えるためにお正月の支度を整え始めます。まずは、正月花から。和の趣がありつつ今風の洗練を感じさせる、リビングルームの花あしらいを教わりました。
枝ぶりを生かしながら、白い胡蝶蘭を青竹に挿す多美保さん。ガラスベースはアルマーニ カーザのもの。Tips1
白×グリーンで、清雅な雰囲気を醸し出す
年末が近づいてくると、街中のお花屋さんにも正月用のさまざまな花材が並べられています。その中から多美保さんが選んだのは、優美さと清々しさを併せ持つ白い花々。
「新年に親しい友人夫妻を自宅にお招きする予定なのですが、その時のテーブルセッティングに合わせて今年は白い花を選びました。白は改まった色でもあり、清らかな美しさがある色。新しい気持ちで迎える一年のスタートにぴったりです」。
寿ぎの常盤木と組み合わせることで、きっぱりとした潔さを感じさせるようにするのがポイント。洋花特有の華やかな表情を生かしながら、和モダンにあしらいます。年末からお正月にかけて美しい状態を保てるよう、花持ちの良い花材を選ぶことも大切です。