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伝統工芸

“ふるさと納税”で伝統工芸を支える。暮らしに寄りそう佐賀の匠[ピースクラフツSAGA]

2020.12.02

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陶芸、木工家具、手織物――。佐賀に生まれた伝統工芸は私たちの暮らしに、ほっと安らぎを与えてくれます。「ピースクラフツSAGA」は、「ふるさと納税」を通じてその手工芸を守り、未来につなげたい、そして、作る人と使う人をつなぎたいと願うプロジェクト。オリジナルの返礼品や注目の若手作家の作品など佐賀の魅力を幅広く発信しています。

伝承の技に、新たな息吹を加えた返礼品コレクション




毎年、「ピースクラフツSAGA」が発表する“EDITION”シリーズは、プロダクトデザイナーの澄川伸一さんを中心にそれぞれの工房と二人三脚で作り上げたオリジナルの返礼品のコレクション。今年は各工房の“技”に注目、今までにない作品が完成しました。

後ろ姿の美しさにこだわる
「平田椅子製作所」



日本でも有数の家具生産地として知られる佐賀県、諸富エリア。創業50余年の「平田椅子製作所」は、その名のとおり“椅子”に特化した家具メーカーです。



〔返礼品〕Dining Half Arm Chair「LILLY」◇上の写真・ナチュラル 下の写真・ダーク ブラウン/各寄付金額30万円

木を削る、磨く、塗るなどそれぞれの専門を究めた職人の技が結集した椅子は、座り心地のよさも格別。



「実は、後ろから見る機会も多いダイニングチェア。

オリジナル作品の“リリー”は、百合の花弁を造形のヒントに、最高に美しい後ろ姿を目指しました」(デザイナー澄川伸一さん)。




100年使い続けたい、
伝統の木綿織物「鍋島緞通吉島家」


江戸元禄年間に中央アジアからトルコ、中国を経て佐賀の地に技術が伝来、その後は鍋島藩御用として珍重され、「鍋島緞通」は佐賀を代表する工芸品となりました。



〔返礼品〕新鍋島座布団「SQUARE」◇手前・唐草幾何文 山吹地45、奥・ 雪月花文 赤すおう地45/各寄付金額15万円

木綿の糸で織り上げているため、湿気の多い日本の風土でも心地よく使うことができます。まずは実用性の高い座布団で、その魅力に触れてみては。

開運カラーの黄色や鮮やかな赤すおう色の地に、エスニック調や北欧風の柄が施された一枚は、日々の暮らしに安らぎと彩りをもたらすでしょう。



〔返礼品〕右・新鍋島座布団「SQUARE」清月花文 灰白地45/寄付金額15万円 左・手織座布団「SQUARE」鏡水星河文 枯葉地45/寄付金額45万円

小さな花器に有田の
伝統と技を閉じ込めて「李荘窯業所」




〔返礼品〕一輪挿し「littles」◇左から・軸、空、風、安、凛/各寄付金額1万円

手のひらにのせるとすっぽり収まるほどの愛らしい超小型花器。

「窓際の小さなスペースにも置けるよう、器の奥行きを短くデザインしました」(澄川さん)。

高さ8センチの作品ながら、エレガントなフォルム、マットな中に艶のある質感を実現できたのは、「李荘窯」だからこそ。



〔返礼品〕一輪挿し「littles」 凛/寄付金額1万円

有田400年の伝統とコンピューターによる最新設計技術などを駆使した技の賜物です。形は5種、色は白、黒、青の3色。暮らしの場所にアクセントを与えてくれそうです。

大胆な刷毛目づかいが映えるモダンプレート「丸田宣政窯」




〔返礼品〕「MUTA NOIR」◇左・波刷毛目大皿/寄付金額2万5000円 中・打刷毛目中皿/寄付金額2万円 右・純刷毛目小皿/寄付金額1万円

重量感ある黒い器に踊る、表情豊かな刷毛目文様。この印象的な文様は、丸田宣政窯2代目、丸田延親さんが得意とするテクニックです。

刷毛を打ち、釉薬を散らしたような“打刷毛目”、墨汁を広げるように柄がにじむ“純刷毛目”、曲線を描く“波刷毛目”と、代表的な3種を大胆に描いています。



〔返礼品〕「MUTA NOIR」◇手前・波刷毛目長皿、奥・打刷毛目長皿/各寄付金額2万5000円

丸皿は径約11センチ、約15センチ、約23センチの3サイズで3文様、角皿も3文様のラインナップ。桃山時代末期から日常づかいの器を作り続けている、黒牟田焼らしい使い勝手のよさも魅力です。

昭和の名デザイン・水玉を究めて
「副千製陶所」




〔返礼品〕フリーカップ「DOTS&LINES 」◇右から・プレミアムライン、プレミアムドット/各寄付金額1万5000円 ドットダウン、ボーダートリプル/各寄付金額1万円

「磁器に化粧土をかけて、かき落とす。水玉文様は一つ一つ職人が手作業で作り出します」と副島謙一社長。

急須や茶碗など、昭和の中頃より親しまれてきた“水玉”は、実は高いテクニックの下に生まれたものでした。その柄と技を生かしながら、澄川さんは使いやすい大きさと手触りのよい薄さをリクエスト。



日本茶やコーヒー、ビールや焼酎と日常生活のあらゆるシーンで楽しめる径6センチ、高さ11センチのほっこりと手になじむシンプルなカップが完成しました。
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