鏡のように磨かれた銀のトレーに敷いたのは、サイズに合わせてトミタテキスタイルでオーダーした両面づかいの小さなマット。マットを敷くことで当たりが柔らかになり、コーディネートにも落ち着きが出る。中川木工芸比良工房の白木の三段重の中に、山帰来の蔓が美しく繋がるデザインの小さなお重を入れた。Tips4
事前に盛り付けられてスムーズに供せるのも個重の魅力
この日の食後のデザートを入れた
白木の三段重は、レッスン7でテーブルのセンターピースにした通年お重。来客前に個重に盛り付けて冷蔵庫の中に入れておきます。
「中に入っている小さなお重は、元々は白磁だったのですが、ポーセリンデザイナーの勝間田理恵さんに絵付けしていただきました。赤い実のデザインは、柊だとクリスマス、南天ではお正月に限定されてしまうことを考慮して、山帰来にしたんです。偶然にも白木の三段重にきっちり収まるサイズだったので、中に入れるという使い方ができるようになりました。食後に三段重ごと運び、お好みのものを選んでいただきます」。
個重なら取り分ける手間をかけずに供することが可能に。持ち寄りパーティなどに招かれた際にも、訪問先で先方の手を煩わせることなくスマートに料理を持参できます。
横瀬多美保/Tamiho Yokose
インテリアスタイリスト
東京都生まれ。テーブルコーディネーター、インテリアスタイリスト。テーブルコーディネーターの故クニエダヤスエ氏に師事。女性誌や料理本、百貨店のディスプレイなどのスタイリングに携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントなコーディネートに定評がある。『家庭画報』とのおつきあいは30年近く。流行や時代の変化をしなやかに受け止めながら、幸福感漂う美しい暮らしを提案し続けている。
『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』 2019年10月2日発売!
『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、ついに一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。