【12月の食養生】
◆葛湯にシソを入れてシソには不安定な気持ちを整え、精神状態を落ち着かせる効果があります。葛湯に刻んだシソを入れるなど温かい状態でいただくとより効果的です。
◆ゆり根のスープで心を鎮めるゆり根にも心を鎮める効果があります。
(1)ゆり根1個をほぐして水洗いし、柔らかくなるまでゆでておきます。
(2)鍋にすりおろしたレンコン100グラムと(1)を入れてひと煮立ちさせ、鶏がらスープで味をととのえます。ゆずの皮を散らすと香りが引き立ちます。
◆寝る前のシソ酒で不眠を解消不眠の人は、気を巡らせるシソやミントの薬効が染み込んだシソ酒を寝る前に大さじ1杯ほど飲んでみましょう。
(1)シソ約50枚とミント2.5グラムは軽く洗い水気を拭いておきます。
(2)消毒した容器に(1)と氷砂糖60~100グラムを入れて焼酎1リットルを注ぎ密封。涼しいところで保管し、ときどき容器を振ります。
(3)1か月たったら飲めるようになります(シソとミントは取り出す)。
精神的な不調を抱えるかたがみえると、「最近、どんな夢を見ますか」と尋ねます。赤色や火事の夢を見るときは怒りを抱えている、トイレに行けない夢を見る人はストレスがたまっているなど、夢には精神状態が顕著に表れるからです。
中国医学では五行説に則り、五志(五臓を病んだときに現れる感情)の「怒・喜・思・憂(悲)・恐」と五臓の「肝・心・脾・肺・腎」との関連性をもとにして、夢の内容からどの臓器が弱っているかを推測します。たとえばヒステリックな夢を見る人は肝、些細なことをくどくど考える夢を見る人は脾(胃腸系)、小さな不幸をひどく悲しむ夢は肺が弱っていると診断するのです。