きものチンプンカンプン

半世紀を経て帰ってきた、阿川佐和子さんの“娘きもの”

2023.09.27

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“娘きもの”は手もとの足し算で

「この帯、ちょっと可愛すぎるかしら。でも羽織で隠れたら、絶妙な“ちょい甘”加減ね」と語る阿川さん。指もとの翡翠のリングがクラシックな女性らしさを演出しています。

「この帯、ちょっと可愛すぎるかしら。でも羽織で隠れたら、絶妙な“ちょい甘”加減ね」と語る阿川さん。指もとの翡翠のリングがクラシックな女性らしさを演出しています。

改めての“娘きものデビュー”を果たした阿川さん。愛らしい柄ゆきや甘い染め色を、まずはシックな色で引き締めて大人味に。さらに、指もとに大ぶりのリングをあしらい、着こなしに華やかな女性らしさを演出しました。


「存在感のあるリングは、年齢を重ねた手もとをぐっと引き上げてくれるアイテム。きものに似合いそうなものを持ってきてみました」と、阿川さん。

小花を描いた七宝のリング(左)や大ぶりのシェルのリング(中央)は、シックな紬の着こなしに。翡翠のリングは京都で求めたもの。旅の思い出とともに身につけるそうです。

小花を描いた七宝のリング(左)や大ぶりのシェルのリング(中央)は、シックな紬の着こなしに。翡翠のリングはアンティークショップで求めたもの。買った時の思い出とともに身につけるそうです。

きものや帯を傷める心配がないという理由から、リングはカボションカットの天然石を中心にセレクトしたそうです。腕時計はお母様さまから譲られたものを、艶やかなバーガンディのクロコダイルストラップに付け替えたとか。蘇芳色の小紋に、繊細な艶めきが増すようです。 “美は細部に宿る”ことを、阿川さんの着こなしが教えてくれるようです。

お母さまがスイスの旅で求めたという時計。アクアマリンのモダンなリングもお母さま譲りの1本。

お母さまがスイスの旅で求めたという時計。アクアマリンのモダンなリングもお母さま譲りの1本。



蘇芳色のきものに合わせ、腕時計やバッグの色を同系色でまとめたセンスもお手本に。

蘇芳色のきものに合わせ、腕時計やバッグの色を同系色でまとめたセンスもお手本に。


阿川佐和子(あがわ・さわこ)

阿川佐和子さん きものエッセイ©Akinori Ito

作家・エッセイスト 1953年東京生まれ。大学卒業後、テレビ番組でのリポーターを機に、報道番組でのキャスターや司会を務める。映画やドラマに出演するなど女優としても活躍。『週刊文春』(文藝春秋)では対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」を、『婦人公論』(中央公論新社)、『波』(新潮社)他では多くのエッセイを連載。テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』にレギュラー出演中。『母の味、だいたい伝授』(新潮社)他、著書多数。

撮影/森山雅智 着付け/石山美津江 ヘア&メイク/田中 舞子(VANITÉS) 構成・取材/樺澤貴子

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