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- 阿川佐和子さん、きもの姿がぐっと“映え”るポージングで「撮られ美人」に
きものは身体の大半を包み込みポージングが限られるだけに、ちょっとした重心の置き所や手足の表情が、全体の印象を大きく左右します。『きものSalon』本誌の撮影でアレコレと注文をつけられるうちに、「この立ち姿のコツを皆さんに共有したい」と阿川さん。
きもの姿がぐっと“映え”るポイントを、着付けの石山さんに教わりながら構築しました。華やかなパーティシーズンを迎えた今月、素敵なきものショットを収めてください。
1)美しく見えるポージングは、きものの上前側がレンズに向くように立つことから。その理由は、訪問着などの場合、上前から後ろにかけて図案がつながるように描かれているからです。あまり横を向きすぎると下前の半衿が見えなくなるので気をつけましょう。 足元は、やや内股になるように上前側を斜めに引き、足の親指に重心をのせます。
2)頭頂部から引き上げられている感覚で背筋を伸ばし、お腹とヒップをキュッと引き締めます。
3 )バッグを持つ手は、脇の下に卵を挟んでいる感覚でふわりと身体から離します。奥の手が体で隠れてしまわないように注意しましょう。
4)最後に、「1、2 の3」で笑顔をつくりカメラに向かって小首をかしげたら、ご覧のとおりパーフェクトなきもの美人が完成です。
阿川佐和子(あがわ・さわこ)
©Akinori Ito
作家・エッセイスト 1953年東京生まれ。大学卒業後、テレビ番組でのリポーターを機に、報道番組でのキャスターや司会を務める。映画やドラマに出演するなど女優としても活躍。『週刊文春』(文藝春秋)では対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」を、『婦人公論』(中央公論新社)、『波』(新潮社)他では多くのエッセイを連載。テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』にレギュラー出演中。『話す力 心をつかむ44のヒント』(文春新書)他、著書多数。
撮影/森山雅智(人物) ヘア&メイク/田中舞子(VANITÈS) 着付け/石山美津江 構成・取材/樺澤貴子