健康診断だけで安心せず眼科で検査を受けよう
「40歳を超えたら、すでに緑内障になっていないか、あるいは隅角が狭くなって緑内障になるリスクが高まっていないか、ほかの病気によるリスクはないか眼科で診察を受けてください。緑内障のリスクが低いとわかったら、あとは5年ごとくらいに調べてもらうといいと思います」
●急性緑内障発作は視力のよい中高年の女性に起こりやすい隅角が突然詰まって眼圧が上がり、目が痛んで視野が欠けると同時に激しい頭痛や吐き気・嘔吐が現れる急性緑内障発作。治療が遅れると失明の危険があります。
「視力がよく、あまり眼科とは縁のない小柄な女性が中高年になって発症することが多いのです」。顔が小さい、あるいは目が小さい人は隅角が狭く、加齢や白内障によって隅角がさらに狭くなります。
そのような状態で眼圧が上がる薬の服用、内視鏡検査や手術での麻酔薬の使用などで眼圧が急激に上がると、視神経が傷ついて緑内障を発症します。
「眼圧を上げやすい薬を使った人すべてが発症するわけではありません。もし急性緑内障と思われる症状が出たら救急車で病院に行き、隅角を開く手術をすぐに受けることが重要です」。