「肌色変化の陰に、トラブルが潜んでいないかいま一度見直してみませんか?抗酸化対策のお手入れで、肌環境の底上げを」
津田クリニック副院長・皮膚科専門医
津田攝子(せつこ)先生
皮膚科の臨床経験をベースにした臨床スキンケア開発医、ドクターズコスメのパイオニアとして30年以上のキャリアをもつ。
年齢とともに肌がくすみ、色むらが起こる要因には色素斑(褐色のシミ)の数、面積、濃度の増大や、健康的な血色感に影響する血流量の減少があり、近年は糖化やカルボニル化といったたんぱく質の変性に起因する黄ぐすみも注目されています。
また、物理的な刺激が原因と思われる部分的な色むらをもつ方も多いです。加齢による慢性的な乾燥はバリア機能の低下を招くので刺激を感じやすくなり、それが頻発することで赤みや炎症後色素沈着に発展するケースも。
これらの肌悩みを改善するにはメラニン対策の徹底はもちろん、あらゆる色むらの悩みにかかわっている活性酸素と慢性炎症を抑えるスキンケアを取り入れて、トラブルが生まれにくい肌環境に整えることが重要です。
活性酸素を消去するポリフェノールなどの抗酸化物質を含む食品を積極的に摂る、睡眠をしっかりとるなど内側からのケアも心がけましょう。
また、間違ったお手入れが肌を傷める原因になっていないでしょうか。洗顔時に肌をこすっていないか、肌に適した化粧品を使っているかなど、日々のケアから見直してみてください。