「色むら悩みは、日々のスキンケアでは、改善が難しい場合も。適切な診断を経て医療の力を借りることも選択肢の一つ」
ALOOP CLINIC&LAB院長・皮膚科専門医
山﨑研志先生
赤ら顔や敏感肌などの皮膚疾患の臨床研究が専門。加齢による肌悩みに皮膚科学からアプローチするプロフェッショナル。
顔色が冴えないお悩みで来院される方の肌を診ると、大きく3つのパターンに分類されます。1つはシミや肝斑など茶色の色素に由来するもの。色素(メラニン)は女性ホルモンの影響でも増える傾向があります。
2つ目は毛穴まわりのトラブル。センサーの役割をもつうぶ毛の周囲には刺激に反応して炎症を起こす細胞が集まっており、花粉や微粒子などの刺激に誘発されて細胞レベルの炎症が起きることで赤茶系のくすみが発生します。
3つ目が形状変化によるくすみ感。毛穴の開きや小ジワなどの凹んだ場所では光の乱反射が起こり、透明感が下がります。
年齢とともにこれらは同時に起こりやすくなるため、色むらの原因がわからないという方も多く、また肌全体の透明感を大きく損なう要因として毛穴トラブルが挙げられますが、炎症、皮脂のつまり、毛穴の開きと症状がさまざまなうえに目視では判別がつきにくいので、自己診断で改善するのは難しいかもしれません。
お手入れをしてもシミ、くすみ、赤みなどがなかなか解消しないという方は、一度クリニックでチェックしてもらうことをおすすめします。
(次回に続く。)
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