長澤まさみさんが、野田秀樹さん率いるNODA・MAPの新作舞台『正三角関係』に出演します。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をモチーフに描かれる、とある時代の日本の花火師の家族“唐松族の兄弟”の物語で、長男を松本 潤さん、次男を永山瑛太さん、そして、なんと長澤さんが三男を演じるのだそう! コメディからシリアスな作品まで幅広く演じ、ますます輝きを増している36歳。すでに始まっているというワークショップの様子や作品の魅力、リフレッシュ法など、たっぷり伺いました!
──野田さんの作品への出演は、2021年の『THE BEE』以来2度目となる長澤さん。『正三角関係』に出演が決まって、どんなお気持ちでしょう?「『THE BEE』の公演が終わった時から、また野田さんの演出を受けたいと思っていたので、とても嬉しいです。『THE BEE』は出演者が4人のお芝居だったので、いつか出演したいと思っていた大勢の出演者で作る野田さんのお芝居、しかも新作に参加できるというのが、また嬉しくて。どんなふうにできていくのか、その過程を味わえることも楽しみです」
──新作のモチーフは『カラマーゾフの兄弟』。すでに何度か、プレ稽古のようなワークショップが行われているそうですね。「今はまだ執筆中の野田さんの台本の一部や、野田さんがイメージされている骨組みやテーマをもとに、それぞれでシーンを作ったり、いろいろな動きを試したりしています。緊張しますし、恥ずかしさもあったりするんですが、若手からベテランの方まで一堂に会してお芝居を作る機会はなかなかないので、『こういうの、いいなあ』と思うことばかりです。
野田さんに渡された場面をその場ですぐに表現していく先輩たちを、やっぱり経験値が違うんだなと思いながら見るのも楽しくて。特に、瑛太さんの独特の感性が素晴らしくて、毎回みんなを笑いに包んでくれます。瑛太さんは本当にユーモアが効いている人で、実は私がNODA・MAPに参加するきっかけを作ってくれたのも瑛太さんなんです」