〔特集〕スポーツの力で元気に!ニッポンを全力応援(体操編&陸上編) 4年に一度の、感動と興奮の夏がやってくる。前回、0.103点差で2位に泣き、金メダル奪還に一致団結して挑む体操男子団体と、3000メートル障害でメダル獲得を狙う三浦龍司選手をはじめ、箱根から世界を目指す陸上の選手たちを特別取材。いざパリへ!
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箱根から世界へ! 大学駅伝で活躍後、仲間たちと高みを目指す
「世界に通用するランナーの育成」を目的に始まった東京箱根間往復大学駅伝競走、通称・箱根駅伝。その大舞台を沸かせ、世界へ走り出した選手たちに会いに行った。
〔3000メートル障害〕
「パリ五輪代表」三浦龍司(順天堂大学→SUBARU陸上競技部)+ 順天堂大学陸上競技部 長門俊介監督ファミリー
左・曽波祐我(Yuga Sonami)2000年愛媛県生まれ。洛南高等学校と順天堂大学では三浦選手の1年先輩。大学4年次は主務として尽力した。SUBARU陸上競技部マネージャー兼三浦選手のパーソナルコーチ。
中・三浦龍司(Ryuji Miura)2002年島根県生まれ。順天堂大学を卒業し、今春よりSUBARU陸上競技部所属。3000 メートル障害の日本記録(8分09秒91)保持者。同種目で2021年東京五輪7位入賞、2022年ダイヤモンドリーグ・ファイナル4位入賞の実力者。
右・長門俊介(Shunsuke Nagato)1984年長崎県生まれ。順天堂大学の4年次に箱根駅伝の9区で区間賞を獲得し、総合優勝に貢献。JR東日本を経て、2016年より順天堂大学陸上競技部長距離ブロック(駅伝)監督。
「パリ五輪の目標はメダル獲得。自己ベストも更新したい」──三浦龍司
4年前、3000メートル障害の高校記録(当時)を持つ期待のルーキーとして順天堂大学に入学した三浦龍司選手。
箱根駅伝予選会のハーフマラソンで1年生にして日本人トップでゴールし、大器の片鱗を見せつけるや、3000メートル障害でも走るたびにタイムを更新。2年生で東京五輪に出場し、日本人初の7位入賞を果たすと、その後は同種目で世界を転戦するように。
「大学で一気に成長できたのは、長門(俊介)監督の固定観念にとらわれないご指導のおかげ。海外の大会へのチャレンジも監督の後押しがなければできなかった」と三浦選手。
一方で、トラック競技との両立が難しいとされる箱根駅伝にも4年連続出場。駅伝のために走り込んだ日々が無駄ではなかったことは、現在の躍進が証明している。
5月10日、陸上競技の世界トップ選手が集うダイヤモンドリーグのドーハ大会で、パリ五輪の参加標準記録(8分15秒00)を見事突破。代表入リを決めた。写真提供/SUBARU陸上競技部