順天堂大学から世界へ羽ばたくアスリートたち
10000メートル 塩尻和也
2023年12月の日本選手権10000メートルで塩尻選手は初優勝。日本新記録ながらパリ五輪の参加標準記録(27分00秒00)には惜しくも届かず。写真/長田洋平〈アフロスポーツ〉
充実した指導陣と練習環境のもと、優れた選手を輩出している順天堂大学陸上競技部。その一人が10000メートル日本記録保持者の塩尻和也選手だ。在学中に3000メートル障害でリオ五輪に出場し、現在は5000メートルと10000メートルが主戦場。
「僕は一つの種目が伸びるとほかも伸びるので、大学時代から複数の種目に取り組んできました。可能性を信じ、挑戦させてくれた長門監督に感謝しています」と塩尻選手。
110メートルハードルでは泉谷駿介選手がパリ五輪でメダルを狙える位置にあり、村竹ラシッド選手も同種目での出場が期待されている。三浦選手は同級生の村竹選手を「価値観が似ている、よき理解者」と話す。
同じグラウンドから巣立った仲間たちが、それぞれの種目で飛躍を期す。
塩尻和也(Kazuya Shiojiri)
1996年群馬県生まれ。順天堂大学卒業、富士通陸上競技部所属。箱根駅伝は4年間出場。10000メートルの日本記録(27分09秒80)保持者。2023年世界陸上ブダペスト大会5000メートル出場。
(次回へ続く。
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