ローズトンネルの真ん中あたりのディスプレイ。個性豊かなおもちゃカボチャがリズミカルに並ぶ。奥に見えるのは毎年登場するミニクーパー。今年はパンプキンカラーに!
【連載】旬を愛でる花旅 ・庭めぐり 10月~11月の名所[第5回]世界が絶賛する日本のダリアを見に行こう![第6回]コキア 鮮やかな赤が地面を覆い尽くす幻想的な美しさ[第7回]サルビアを主役にしたすばらしい庭がある!→花の名所をもっと見る毎年クオリティーが上がるハロウィンディスプレイ
ガーデニングエディターの高梨さゆみです。毎週更新の花と庭を愛でる旅情報、今週はセンス抜群のハロウィンディスプレイとエレガントな秋バラを楽しめる庭をご紹介します。
10月31日のハロウィン本番まであとわずか。ハロウィンイベントは年々盛り上がりを見せ、昨年は商戦的にはバレンタインを超えたという統計も出ています。街中では至るところでハロウィンディスプレイが見られますが、「わーっ、素敵!」と思うような飾り付けに、今年は出会えたでしょうか。もしまだ出会っていなかったら、急いで横浜イングリッシュガーデンにお出かけください。
横浜イングリッシュガーデンのハロウィンディスプレイは、センスがよいことで知られていますが、今年もクオリティーの高さは抜群です。入り口からまっすぐ続くアーチのローズトンネルは、華やかなハロウィンディスプレイに彩られ、うきうきと気持ちが高まり、足取りも軽快になります。途中に飾られた大小のパンプキン。いったいどれくらいの数があるのやら! 愛嬌のある顔が彫られたパンプキンランタンは、チーフガーデナーの永井啓太郎さんをはじめ、ガーデナー総出で手作りしたものだそうです。
アーチに何本も吊るされたガーランドもガーデナーさんたちが工夫を凝らした手作り。庭の景色を損なわない自然素材というのがGood!
「毎年、去年以上のクオリティーをというのが目標で」と永井さん。スペースは小さいけれど、大型遊園地やテーマパークに負けないくらいのクオリティーを目指しているのだそうです。街中のハロウィンディスプレイと違い、庭の中にあるディスプレイはまるで収穫祭のような幸福感があります。準備に約1か月かけるというガーデナーさんたちの渾身のディスプレイをどうぞじっくり観賞してください。
大きなパンプキンのオレンジのグラデーションはまるで絵に描いたようにきれい。とてもフォトジェニックなセンスのよいコーナー。