今のライフスタイルに合わせて選ぶ 新「洋食器」の楽しみ方 第5回(全18回) 愛着ある洋食器も、いつもと違うコーディネートや、新しいアイテムをプラスすることで、日常のテーブルが夢のようなシーンに変身します。洋食器をこよなく愛する、器づかいの達人の素敵な暮らしから今、取り入れたい「洋食器」の楽しみ方をお届けします。
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贅沢に演出する。器づかいの達人の美しきテーブル拝見
自宅にいる時間が増えた今こそ、日常のテーブルにも夢とほんの少しの贅沢を大切にしたいもの。一人でゆっくりと過ごすリラックスタイム、家族と囲むいつもの食卓……洋食器をこよなく愛する方々に、とっておきのコーディネート術を伺いました。
庭に咲く花とティーカップの模様を合わせるのが、イギリスの友人から学んだ粋な計らい。シルバーをバンブーのトレーにのせて、オットマンの上にセットすることで気取らないスタイルに。銀器とガラスを合わせて。シノワズリな私のティータイム
ルボンボン優子さん(「ルボンボン」オーナー)ルボンボン優子さん主に海外からインテリアやテーブル雑貨を集めたセレクトブランド「ルボンボン」オーナー。海外生活、現地のマダムたちとの交流で身に着けたセンスと、異文化をミックスした世界観が人気。インスタグラムで日々の暮らしを発信中。愛犬のフレディ君と一緒に。テーブルコーディネートを考える際には、「〇〇風にしたいからこの食器で統一する」などといった堅苦しい決まりは作らず、フレキシブルに楽しみながら食器を選んでいるというルボンボン優子さん。
この日の優子さんのコーディネートテーマは、シノワズリのティータイム。
シルバーと黒いプレートを中心に、シノワの雰囲気をプラス
黒とシルバーの強さをガラス食器でやわらげ、気構えない雰囲気を作るのが「ルボンボン」流。シノワの空気を纏うタッセルは海外の職人による手作りで、時間とともに変化する天然のチーク素材と手彫りの文様がテーブルに温かみを添えている。黒を基調とした中国風の食器とともに並べるのは、イギリスの美しいビンテージシルバーとガラスの食器。一見全く異なる魅力を持つ三者ですが、優子さんの手にかかると惹かれ合うように調和します。
「シノワズリをテーブルやインテリアのコーディネートに取り入れるきっかけになったのは、海外生活の中でできた友人たち。アジア圏で暮らすイギリス人の友達が、中国趣味の食器や雑貨を自国の銀食器とさりげなく素敵に組み合わせるんです。定番のコーディネートにとらわれず、現地で手に入れた個性的なアイテムも積極的に取り入れる。そういった彼女たちのマインドからカルチャーミックスの楽しさを学びました」。
“何よりも、自分が好きか、いいと思うかどうかが大事。いいと思うものは絶対に美しく飾れる”という考え方は『ルボンボン』の世界観の礎にもなっているそうです。